「ビタミンCは身体にいい」というイメージがありますが、詳しい効果については多くの人が知らないのではないでしょうか?ビタミンCは肌と深く関わっており、不足するとたるみやしわ、ほうれい線を招いてしまいます。ビタミンCが大切な理由と不足してしまう原因をまとめたので、参考にしてみてください。

体内で作ることができない微量栄養素「ビタミンC」が活性酸素から守ってくれている!

ビタミンCの効果とは?

ビタミンCは人間の身体に影響を与える活性酸素を除去する効果があり、肌のうるおいや弾力を保ち身体の健康を守ってくれる成分です。人の身体では作れないため、積極的に食品から摂る必要があります。不足してしまうと、肌のたるみ・シミ・毛穴の開き、など「肌サビ」を起こす原因に。肌のたるみはほうれい線を深くしてしまうので、しっかりとビタミンCを摂ってほうれいせん予防をすることが大切です。

そもそも活性酸素とは?

活性酸素は強い紫外線や過激なダイエット、日常のストレスなどさまざまな原因で発生。活性酸素が増えると、肌の弾力を保持するコラーゲンやエラスチンに影響を与えてしまいます。さらにDNAを傷つけてしまい、新陳代謝機能が低下することも。そうなるとしわやたるみを招き、ほうれい線を深く刻んでしまう原因になるのです。

ほとんどの人が知らなった!「活性酸素」の肌への影響

ドクターシーラボ「顔のたるみ研究所」で行われた10~70代を対象にした活性酸素についてのアンケートによると、77%の人が「活性酸素」という言葉を知っていると回答。しかし「活性酸素が肌に与える影響」については、47%の人が知らないと回答しました。活性酸素という言葉はメジャーなのに対して、影響については知らないという結果が出ています。

約9割の人は「抗酸化ケア」をしていない

活性酸素を除去するために、「抗酸化ケアをしているか」という質問に対しては、90%の人がしていないと回答。多くの人が、活性酸素による悪影響を肌が受けていることに無頓着だということがわかりました。肌のたるみやほうれい線を予防するには、抗酸化ケアが大切。そのためには、積極的にビタミンCを摂るようにしましょう。

そもそもビタミンC(L-アスコルビン酸)とはどのような栄養素?

身体の調子を整える成分

ビタミンCは身体の働きを助けて、調子を整えるために必要な栄養素です。壊血病を防ぐ抗壊血病因子として発見されました。ほとんどの動物は、ブドウ糖を基にウロン酸サイクルと呼ばれビタミンCを合成するための機能があります。しかし、人間の身体にはウロン酸サイクルを働かせるのに必要な「L-グロノ-Y-ラクトン酸化酵素」と呼ばれる酵素がないため、ビタミンCを作ることができません。そのため、野菜や果物などの食品から積極的にビタミンCを摂取する必要があります。

ビタミンCが不足するとどうなる?

肌のたるみやしわの増加などを招くビタミンC不足。重度のビタミンC不足に陥ると、疲労感を強く感じるようになったり、毛細血管がもろくなって出血しやすくなったりなどさまざまな症状が出てきます。さらに心にも影響を与えて、憂鬱な気分を招いてしまうのです。

1日に必要なビタミンCの量

ビタミンCの1日の推奨目安量としては、成人の男女どちらとも100mgが推奨されています。食品にどれくらい含まれているのか見てみましょう。

【食品100g当たりの含有量】

  • ・赤ピーマン(油いため)…180mg
  • ・ブロッコリー(ゆで)…54mg
  • ・レモン(果汁)…50mg
  • ・キウイフルーツ(緑、生)…69mg
  • ・キウイフルーツ(黄、生)…140mg
  • ・いちご(生)…62mg

ビタミンCは熱に弱く水に溶けやすいのが特徴です。いつの間にか不足していてビタミンC不足に陥ってしまったなんてことにならないように、ビタミンCを含む食材を積極的に摂るようにしましょう。

摂ってるつもり!?でも万年ビタミンC不足になってしまう理由とは

ビタミンCは普段の生活で大量に失われることがあるので、注意しましょう。ビタミンCが失われる原因は以下の通りです。

ビタミンCが失われる原因

風邪

風邪のウィルスと直接的、もしくは間接的に闘うことでビタミンCが失われます。

アルコール

たくさんのアルコールを摂取してしまうと、分解を助けるビタミンCの消費が早くなり失われるのです。

タバコ

1本につき、25~100mgのビタミンCが失われます。副流煙を吸ってもビタミンCは消費するので、注意してください。

激しい運動

エネルギーを大量に消費することで、ビタミンCの消耗も激しくなります。

ストレス

ビタミンCはストレスを跳ね返すメカニズムに関与しています。そのため、ストレスを抱えると通常の3~8倍のビタミンCが失われるのです。

ビタミンCが不足気味になる原因

ビタミンCを意識的に摂取していたとしても、不足することがあります。じつは食品自体に含まれるビタミンCの量が少なかったり、調理の仕方によってビタミンCが失われたりするのです。「ちゃんとビタミンCを摂っているけど、効果を感じない!」という人は、最初から食品にビタミンCが不足しているため、効果を感じないのかもしれません。ビタミンCが不足気味になる理由を確認してみましょう。

もともとの含有量が少ない

ハウス栽培で農薬や人工照明を使用するため、野菜や果物に含まれているビタミンCが少なくなっているといわれています。

調理段階でビタミンCが破壊されている

ビタミンCは熱に弱く水に流されやすいため、調理の段階で破壊されます。

外部からの影響でビタミンCが不足している

紫外線・ストレス・環境汚染・食品添加物などの影響で、ビタミンCの消費が早くなっているといわれています。

摂取しても消費が早い

ビタミンCは摂取しても2~3時間後には尿として排出されます。

ビタミンCは気付かないうちに消費されていることが多いので、意識的に摂取していたとしても実はなかなか摂れていないことが多いのです。食べ物やサプリでのビタミンC摂取には限界があるといえますね。食品以外からビタミンCを摂ってほうれい線の緩和や美肌効果を期待するなら、ビタミンC注射やイオン導入など美容医療の力を借りることもできます。美容法の1つに取り入れてみると良いかもしれませんね。

ビタミンCがなければコラーゲンはできない!?

肌の保湿に欠かすことができない「コラーゲン」。歳を重ねるごとに減少するため、積極的に摂り入れなくてはなりません。そんなコラーゲンの生成を助ける成分がビタミンCです。

コラーゲンを生成するうえで大切なビタミンC

美肌に必要な成分として知られているビタミンCですが、コラーゲンの生成を助ける働きもあります。ビタミンCは、コラーゲンが構築される際の補酵素として必須の成分です。コラーゲンは「プロコラーゲン」呼ばれ未完成の状態で作られます。その際にビタミンCが加わることで、強いコラーゲンを作ることができるのです。逆に言うと、コラーゲンをいくら摂取したとしてもビタミンCが不足していると、体内でコラーゲンが十分に生成されないことがあります。
美容目的でコラーゲンを摂取するのであれば、ビタミンCも同時に摂取するのがポイントです。

ビタミンCが不足すると肌がたるむってホント?

体内のビタミンC濃度が低下すると「肌のたるみ」に繋がります。それは、ビタミンCが肌の奥にある真皮層の「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」を正常に働かせるために必要な成分だからです。線維芽細胞は肌に弾力を与えるコラーゲンやエラスチン、肌のうるおいを保ってくれるヒアルロン酸を生成します。ビタミンCが不足すると線維芽細胞の働きが低下し、肌のハリとうるおいがなくなってしまうのです。

また、肌がたるんでしまうと年齢よりも老けて見られてしまうことも。たるみは毛穴を目立たせる原因にもなります。肌にハリがある状態だと毛穴は引っ張られて目立ちません。しかし、年齢を重ねるとともに肌組織の変性(弾力の低下)が起きて毛穴たるみとなってしまいます。肌組織の変性を抑えるにはコラーゲンが重要。ビタミンCは線維芽細胞を活性化させ、コラーゲン合成とコラーゲン分解抑制を働きがあるため、肌のたるみの改善に役立つのです。

ビタミンCはこんなに働き者!であることを再認識しよう

美肌の万能薬といわれるビタミンCには、身体のあらゆるところで活躍しています。主な働きとして注目したいのが、抗酸化作用です。人は生きていくうえで、空気中の酸素を取り入れる必要があります。しかし、取り入れた酸素のうち数%が活性酸素に変化。活性酸素は反応性の高い物質で、強い酸化力を持っています。適切な量であれば、体内のウィルスを撃退し、身体を守ってくれる効果があるのです。
一方で増えすぎるとDNAやタンパク質を攻撃してしまい、細胞機能を低下させてガンや動脈硬化、脳卒中などの原因となってしまいます。ビタミンCは活性酸素を捕捉し、無害化する抗酸化作用に期待できるのです。

ほかにも免疫機能を高める効果やメラニン色素の生成を抑える効果、鉄分の吸収力を高める効果などがあります。さらにストレスを軽減するホルモンの生成やアルコールの分解を助ける効果もあるのだそう。これらのさまざまな効果から、ビタミンCは積極的に摂取するべき成分だといえるでしょう。

記事作成に参考にしたサイト・文献

サイト監修表参道スキンクリニック友利 新医師
東京女子医科大学卒業後、同大学の大学院内科勤務を経て皮膚科に転科。表参道スキンクリニックで皮膚科医として多くの患者を診るかたわら、テレビ番組への出演や書籍の出版などさまざまなメディアで活躍。医師という立場から女性が美しく生きるための啓蒙活動を展開している。プライベートでは2児の母として子育ての真っ最中。「日本皮膚科学会」「抗加齢学会」「日本内科学会」会員。
表参道スキンクリニックhttp://tk-honin.com/
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ほうれい線治療の最前線 友利先生インタビュー

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