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ちょっと面白いタイトルのプレスリリースを発見したので、その内容をこのほうれい線対策ニュースコラムで紹介したいと思います。美容に関する知識のなかで「絶対にこれはマスト」と思っていたのに、医学的な根拠がないという事実に、少しショックを受けるかもしれません。

医師が医学的根拠なし、と断言した「美肌にまつわる12の都市伝説」とは!?

メディアなどで目にする美容の常識。美容ジャーナリストや美容ライターによる署名原稿のものもあれば、編集部やテレビ局が独自に検証したものもありますよね。

ただみなさんが情報を獲得する機会がいちばん多いのは、スマホやPCで検索して見つける記事やコンテンツではないでしょうか。そこに書かれていることをただただ鵜呑みにしてしまうと、ときにはまったく根拠のない「都市伝説」を信じ込んでしまう可能性もあるのです。

東京イセアクリニックが実施した「美容・美肌にまつわる12の都市伝説/噂はどこまで信じられているか?」のアンケートによると、多くの人がこうした都市伝説を信じている傾向がわかりました。このアンケートを実施した目的は、来院患者のカウンセリングで、間違った美容情報に惑わされている人が多いことから、その実態調査と正しい情報の発信をするためということです。

美容に関する都市伝説に解答しているのは、東京イセアクリニックの吉種医師。大手の美容外科クリニックの理事や指導医という経歴を持ち、「日本美容外科学会」から専門医として認められている名医。あくまで「医学的見地では」ということなので、テーマによっては美容家に反論されそうな内容もありました。

都市伝説と言うと少し大げさな気がしまが、「温泉や半身浴」や「睡眠のゴールデンタイム」といった、女性ならだれもが興味のあるテーマばかり。今回は12の都市伝説のなかからいくつかピックアップして、吉種医師の見解とともに紹介していきたいと思います。

温泉や半身浴には美肌効果がある、は都市伝説だった!?

まず、だれもが美肌効果やダイエット効果が高いと信じて疑わない、温泉や半身浴のテーマから、アンケート結果と吉種医師の見解を見ていきましょう。

◆「温泉」や「半身浴での長風呂」は、美肌に良い

×(一般回答「そう思う」64.2%)

★「温泉に入ると美肌効果でお肌すべすべ!」とは太古から言われる伝説のひとつ。実は「温泉ですべすべになる」のは【古い角質をはがし取る天然の「ピーリング効果」】が原因です。温泉には、酸性やアルカリ性など様々なpH値があります。酸性泉は刺激が強く、肌のキメやバリア機能が低下し乾燥肌や肌荒れを悪化することにつながる可能性があります。

また女性に人気の半身浴ですが、残念ながら長時間入浴することで発汗作用からのダイエット効果や、美容(美肌・保湿)効果があるいう医学的根拠はありません。お風呂は10分~15分浸かるほうが美肌には良いと言えるでしょう。

いきなりきました、常識の大どんでん返し!半身浴をしている女優さんやモデルさんもびっくりなこの事実。ちょっとビックリしてしまった人もいるかもしれませんね。

温泉に入ることで得られる美肌効果は、古い角質が落ちたことで得られるピーリング効果。肌自体が潤ったわけではないようです。それに温泉につかり過ぎると逆に肌に悪影響があるなんて、ちょっとショック。

肌に良いと思ってついつい長時間お風呂に入りがちですが、10分~15分がちょうど良いとわかりました。もし吉種医師のアドバイス通りにするならば、1時間以上の半身浴はNGということになります。また温泉もお肌に揺らぎがあるときや敏感肌に転んでいるときなどは、避けたほうがよさそうでです。

◆ヒアルロン酸やコラーゲン入りの化粧水は肌に浸透するのでたっぷりと使ったほうが良い

×(一般回答「そう思う」58.2%)

★医学的観点から「化粧水が肌に浸透する」ことは絶対にあり得ません。浸透という表現で適切であるとすれば「肌の表面(表皮)にある厚み0.02mmにある角質層に存在するNMFやセラミドといった天然の保湿成分が水を吸収しタンクのようにため込む」という意味です。

お風呂あがりに化粧水を塗布する方が多いですが「そもそも入浴後はお肌のタンクに水が最も多くため込んでいる状態」。そこに再度水分を与えても、ため込めるタンク量はなく効果はありません。

保湿で重要なのは、外部から水分を与えることよりも「こまめな水分摂取」が大切。食事も水分量の多い野菜等を摂取することで体内の水分量が高まります。脱水している人は唇が渇きますが「外部から水を塗る」よりも、「内側から水を飲み身体に取り込んで潤う」ほうが医学的観点からいっても美肌づくりや乾燥に有効です。

そういった意味ではヒアルロン酸などの有効成分が多いクリームなどを塗布するほうが保湿にはよく、化粧水はその成分の99%近くが水分であることを考えると、保湿に良いとはありえません。医学的観点から「化粧水が肌に浸透する」ことは絶対にあり得ません。

NMF(ナチュラル・モイスチャー・ファクター)は角質層に含まれる「天然保湿因子」。お肌の水分を維持するための保湿成分のひとつです。吉種医師に「肌への浸透はあり得ない」と断言されると、じゃあこれまでのスキンケアはなんだったの?とがっかりしてしまうそう。

医師から科学的に根拠なし、といわれるとかなり落ち込むかもしれませんが、これからはこまめな水分補給をして、体の内側から乾燥を防いでいきましょう。

◆PM10時~AM2時までのゴールデンタイムの睡眠は、美肌に良い

× (一般回答「そう思う」72.7%)

★お肌のゴールデンタイムに寝ることで成長ホルモンが分泌するので美肌にいいと思われがちですが、医学的根拠はありません。

成長ホルモンは入眠直後の熟睡期に分泌されます。目安としては入眠3時間後。昨今の日本において、PM10時に寝るのは現実的ではありませんし、ゴールデンタイムを深く意識しなくて大丈夫でしょう。しかし、睡眠は健康な肌作りにとても大切で、新陳代謝を促し美肌を維持し、シミやシワの予防にもつながります。自身にあった睡眠時間で良質な睡眠を心掛けてください。

色々なメディアで聞いたことのある「PM10時~AM2時までのゴールデンタイム」。これがデマ情報だったのは本当にビックリです!けれど吉種医師がおっしゃるように、毎晩10時に寝るのは現実的ではありません。

その意味では今回、この睡眠のゴールデンタイム説に医学的根拠はないと知ることができて、良かったかもしれませんね。

ですが、睡眠が美容や健康維持に重要な意味を持つことに変わりはありません。成長ホルモンは眠り始めてから3時間後に分泌されるようですので、睡眠時間を確保できれば問題がなさそうです。アドバイスにもあるように自分に合った睡眠時間を見つけて、良質な睡眠を心掛けていきましょう。

◆マスクを着用すると、保湿され美肌に良い

× (一般回答「そう思う」42.4%)

★喉のケアのためにマスクをつけるのは効果的ですが、「美肌の保湿目的」となると話は別です。

雑菌が増えニキビや肌荒れをおこす可能性があります。ニキビ等を隠すためにマスクを使用すると、外部からの刺激や摩擦により炎症が悪化したりつぶれてニキビ跡となってしまいます。長時間の着用は気をつけましょう。

マスクをしていると吐く息で保湿をしてくれると思っていたので、この事実はショックでした。インフル予防でずっとマスクをつけていたときに、肌荒れを起こしたという人もいるのかもしれません。

風邪予防や花粉症予防のためにマスクをするのは有効ですが、毎日取り替えて雑菌の餌食にならないように、長時間マスクを着用することはさけ、マスクに噴霧するタイプの防菌スプレーなども活用するとよいでしょう。

◆「ほうれい線」は、「シワ」だと思う

× (一般回答「そう思う」60.3%)

★法令線は「シワ」と思われがちですが、実はその正体は「頬のたるみ」です。/p>

年齢を重ねると肌の水分やコラーゲンが減少し、頬全体を支えている内側の組織がたるんでいきます。そのたるみが下がることで法令線となります。

ほうれい線はシワではなく、頬がたるんでしまうとできるもの。また骨格や肌質、急激なダイエットでもできやすくなります。このサイトをご覧のみなさんにはほうれい線の正しい知識を提供していますが、「シワ」だと思いこんでいる人が60%もいて驚きました。

◆顔のリンパマッサージは、老廃物の蓄積を改善でき、フェイスラインがすっきりする

× (一般回答「そう思う」73.3%)

★医学的に顔の老廃物というのは存在しません(医学的根拠なし)。マッサージ後、一時的にすっきりした感じがしてもすぐに戻ります。

また「むくみ」とは「身体全体の水が溜まり起こる症状」を指します。シワやむくみ、たるみの改善を期待しお顔のマッサージ器具などを使用される方も多いですが、逆に肌への強い刺激や摩擦は肌トラブルやシワの原因になってしまうことも。

近年、正しい洗顔方法として「泡立てネット等を使用ししっかり泡をつくり手と肌が触れ合わない程度に泡で優しく洗う」ことが言われて久しい通り、直接の肌への刺激はご法度。また肌への刺激として「化粧水を手やコットン等でパッティングをしてつける」方がいらっしゃいますが、こちらも基本NGです。多くつけようとして押さえる回数が増えると肌の刺激につながり赤ら顔の原因ともなりえます。

むくんだ顔をどうにかしようと必死になって行なっていたことが、逆に肌を傷つけていたなんて…。これからは無用なマッサージは控えた方が良さそうですね。

洗顔の注意点として、ゴシゴシ強めに洗わないことはかなり浸透してきていると思います。肌表面のバリア機能を持つ角質まで洗い流してしまわないよう、フワッとしたキメの細かい泡で包み込むようにして、肌表面をこすらずにしっかり洗い流す、が正解です。

◆顔の筋肉は鍛えたほうが、シワやたるみの改善になる

× (一般回答「そう思う」79.4%)

★顔を縦横に伸ばしたりグーパーして鍛える方法ほか、様々な鍛え方をしシワやたるみ改善がするというのが昨今見受けられますが、実はその方法だと逆に悪化させてしまう可能性があります。

シワは表皮上にできるため顔の筋肉とは関係がありません。また、たるみにおいても筋肉上に発生するものではありません。顔の筋肉を鍛えようと無理に引き上げたり、引っ張ったりすると、摩擦によりシワやたるみができやすくなってしまうので、やりすぎには注意が必要です。

顔のパーツを中央に寄せたり、思いっ切り離したりと顔面ストレッチは効果ありと思っていましたが、効果がないなんて…。さらに悪化させてしまう可能性もあると知ってダブルでショックです。

そして問題はマッサージ。シワたたるみ改善のためマッサージしている方は多いのではないでしょうか。内側の筋肉をほぐす効果はあっても、表皮を傷つけてしまうようなので、マッサージは乳液やクリームを使ってやさしくケアしする程度にとどめたほうが良さそうです。

◆蒸気やスチームを顔にあてることは、美肌効果につながる

× (一般回答「そう思う」58.8%)

★蒸気を顔に直接あてることでの保湿効果はなく、医学的観点でいうとそれは逆効果です。

あてた直後は保湿された気になりますが、その後すぐに水分は蒸発してしまいます。そればかりでなく表面の水分だけでなく肌の潤いを保つのに大事な角質層の水分も蒸発させてしまい、結果「乾燥しがちな肌」になってしまいます。また蒸気をあて続けることで雑菌によりニキビ等の肌荒れを引き起こす原因にもなるので注意が必要です。

これも意外。スチーマー美顔器が欲しいと思っている人も多いと思うのですが、効果どころか逆に乾燥肌になるなんて!

さらにショックなのは、スチームの雑菌で吹き出物や肌荒れのリスクがある点。ケアしているつもりが、肌質を悪くする原因にもなるというのは驚きです。確かに加湿器などのことを考えると、うなずけます。

スチーマー機能付きの美顔器を使うのであれば、こまめに掃除をして雑菌が繁殖しないように気をつけるようにして、短時間だけ使うようにしてみるとよいかもしれませんね。

◆スマホの使い過ぎは、「首にシワ」や「顔のたるみ」の原因になる

× (一般回答「そう思う」79.4%)

★スマホの使いすぎでシワやたるみになることの医学的根拠はありません。

昨今スマホが原因で老け顔になるともいわれますが、鵜呑みにする必要はありません。信じ込むことにより精神的にも負担がかかるので注意が必要です。

毎日利用しているスマホですが、使い過ぎによるシワやたるみに繋がらないと聞いてひと安心。ですが、スマホを使用している際に、肩肘をついて使用しているといった日常的なクセには注意が必要です。

利き腕と反対の手で肩肘をつく方が多いので、左右でフェイスラインの崩れが起こるケースもあるのです。自分では気付きにくい日常の動作が原因となる場合もありますので、気をつけましょう。

都市伝説かどうかは別として、ほうれい線は「シワ」ではない!ということがわかりましたね(笑)

シワだと思っていたほうれい線はしわではなく、「頬のたるみ」だったことなど、意外に誤解したまま認識してしまっていることが多いですよね。

歳を重ねれば重ねるほど、お肌のターンオーバー周期も遅くなり、ダメージからの回復も遅れていきます。

雑誌やテレビ、ネットの情報だけに踊らされることなく、デリケートなお肌に強い刺激を与えないようなスキンケアを心がけていくことが、エイジングケアをする上でも大切なことではないでしょうか。

記事作成に参考にしたサイト・文献

サイト監修表参道スキンクリニック友利 新医師
東京女子医科大学卒業後、同大学の大学院内科勤務を経て皮膚科に転科。表参道スキンクリニックで皮膚科医として多くの患者を診るかたわら、テレビ番組への出演や書籍の出版などさまざまなメディアで活躍。医師という立場から女性が美しく生きるための啓蒙活動を展開している。プライベートでは2児の母として子育ての真っ最中。「日本皮膚科学会」「抗加齢学会」「日本内科学会」会員。
表参道スキンクリニックhttp://tk-honin.com/
電話番号:0120-334-270
【このサイトについて】
「ほうれい線対策委員会」は、「表参道スキンクリニック」のドクター監修による
ほうれい線の治療ガイドをはじめ、お役立ち情報をまとめたサイトです(2018年1月時点)。
実際にほうれい線の治療を受けるにあたっては、必ず医師の診断に従うようにしてください。

ほうれい線治療の最前線 友利先生インタビュー

サイト監修 表参道スキンクリニック 友利 新医師 このクリニックについて詳しく

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