ほうれい線対策委員会ホーム > ほうれい線対策ニュースコラム ~ほうれい線治療の最新情報からコスメまで~ > 美容医療のトラブル回避に朗報、条件次第で「クーリング・オフ」が可能になった!
美容医療サービス

国民生活センターの調べによると、美容医療サービスに関する消費生活センターへの相談件数は2,000件にまで推移しています。その実態を緩和するべく、特定商取引の改正案が施行されました。このページでは、改正後の特商法で変化するルールと、消費者目線で見たトラブル対策について紹介していきます。

美容医療でもエステ同様に「クーリング・オフ」や中途解約が可能に

近年消費生活センターに寄せられる相談件数の推移に歯止めをかけるため、法規制の議論がなされています。
その結果2017年12月に特定商取引法(以下、特商法)が改正されたことをご存知でしょうか?エステティックやパソコン教室、語学教室や学習塾などの長期間または継続的にサービスを受ける契約(特定継続的役務提供)
の要件に該当すれば、クーリング・オフ制度や中途解約などが可能になるのです。

特定継続的役務提供の要件とは?

特定継続的役務提供の適用を受けるには下記の要件を満たしている必要があります。

  • 提供期間…1ヶ月を超えるもの
  • 金額…5万円を超えるもの
  • 施術内容…脱毛・にきび・シミ・そばかす・脂肪の減少など

これらの要件を満たしていると、特定継続的役務提供に該当するため、次の規制・解約ルールを得られるのです。

  • 主な規制:概要書面・契約書面の交付、迷惑勧誘の禁止、不実告知、故意の事実府告知、威迫・困惑行為の禁止、誇大広告等の禁止など
  • 解約ルール:クーリング・オフ、中途解約、不実告知や故意の事実不告知により誤認して契約した場合の取り消しなど

上記を踏まえると、3ヶ月のシミ取り施術を10万円で契約した場合、特定継続的役務提供の要件に該当すると判断されるのです。
全国の消費生活センターには、美容医療サービスに関する相談が寄せられています。
そんな悩みの声を救済するための改正後の特商法について確認していきましょう。

後を絶たない美容医療のトラブル多発が法改正の背景に

これまでもエステサロンによる長期的な契約は解約できていました。しかし、美容医療のトラブル相談が多く寄せられていることから、今回の特商法の規制対象に含まれるようになりました。

国民生活センターが発表した、「美容医療サービスにおける契約当事者60歳以上の相談件数及び契約購入金額平均額の推移」を見てみましょう。
近年では、相談件数は減少傾向にあるものの、契約購入金額は高額化しているのです。
美容医療は施術料金がそれぞれのクリニックで行える自由診療のため、次のような事例も起こっています。

  • 明確な料金に基づいて請求が行われているのか不明
  • 施術費用が不明確な状態で施術をされ、その後で高額請求をされてしまう

医療法では解約のルールは設けられていないので、全国の消費生活センターには、「解約に応じてもらえない」といった相談が2,000件以上も寄せられているのです。

クーリング・オフや契約書に関するトラブル事例

クーリング・オフや契約内容の確認において、書面が無いことでトラブルにつながるケースもあります。
ここでは全国の消費者センターに寄せられた美容医療に関する相談内容と、それに対する国民センターからの喚起内容を紹介します。トラブルを未然に回避するためのポイントとして確認しておきましょう。

消費者センターに寄せられた相談

約 1 年前にクリニックにて医療レーザー脱毛 10 回分約 30 万円の契約をして現金で支払った。5 日前、電話で予約を取ろうとすると、「1 年間の有効期限を過ぎているので利用できない。当院は契約書等の書面は渡していないが口頭で説明している」と断られた。契約時に契約期間の説明はなく、契約書や約款ももらっていない。診察券や予約券にも利用期限の記載はなく納得できない。

国民生活センターからの喚起ポイント

これまで、契約期間や契約内容等の契約の重要な点について十分認識をすることなく契約していたり、また、トラブルとなった際に、書面がないことで施術内容について言 った言わないの争いになる事例も複数みられました。施行後に結んだ契約について、特商法の特定継続的役務提供の要件に当てはまる場合には、契約書面や概要書面を渡すこ とが必要となるため、消費者は契約内容を書面で確認できるようになります。

◆契約の前には書面の内容をしっかりと確認!

新しく改案された特定商取引法では、契約書の交付が義務付けられるようになったので、契約に関する内容を口頭のみで済ませることがなくなりました。消費者は契約内容を書面で確認したうえで契約を締結することになるため、しっかりと確認して契約をする必要がありますね。

中途解約に関するトラブル事例

一度契約した内容を、利用者の都合により解約を申し出るケースもあります。この場合、どのような判断がなされるのでしょうか。消費者センターに寄せられた相談内容と、国民生活センターの喚起ポイントをおさらいしていきましょう。

消費者センターに寄せられた相談

クリニックに行き、カウンセラーから「光を当ててシミを取る。5 回から 15 回あるが、回数が増える程単価が安くなり、シミもきれいになる」と言われ、契約期間 3 年、15 回で約 25万円の契約をした。1 回目の施術を受けたが、機器を顔に当て、光を当てたらピリピリして痛く、怖かった。施術後は皮膚が赤くなっていた。1 週間程で赤みは消えたが、もう施術を受けたくない。今日クリニックに電話し、解約したいと伝えたが、「ドクターストップがかからない限り、契約はやめることができない」と言われた。契約書にはやむを得ない理由とクリニックが認めた時は解約手数料を払って中途解約できると書いてある。このままだと施術を受けずにお金だけ取られることになる。何とか解約したい。

消費者センターの喚起ポイント

美容医療サービスは、実際に発生した損害金額を支払えば、いつでも契約をやめることができる種類の契約です。しかし、これまで「医療契約は解約ができない」等と主張し、契約途中での解約を認めないクリニックとのトラブルが寄せられていました。施行後、特商法の特定継続的役務提供に当てはまる場合であれば、決められた解約料を支払い、中途解約ができます。

◆美容医療サービスでも中途解約が可能なケースがあります

これまで中途解約が可能なサービスは、語学教室や学習塾、パソコン教室といった6役務に限られていましたが、新たに改案された特定継続的役務提供に、美容医療サービスの契約も組み込まれることになりました。これまでは中途解約が難しかった美容医療の契約も、解約料を支払ったのちに解約できるようになったのです。契約を締結したあとも、消費者の選択できる幅が残されているということを押さえておくと良いですね。

国民生活センターに寄せられる美容医療に関する苦情の実態

数年前と比べて美容医療の認知度が高まり、「プチ整形」や「レーザー脱毛」といった手軽に悩みを解消できる方法が選びやすくなっています。
実際に美容クリニックには多くの方が訪れ、施術後の結果に満足しているでしょう。しかしその一方で、当初の広告に掲載されていた料金と請求金額の違いや、皮膚障害・熱傷などの危害を受けたという相談も寄せられているのです。

国民生活センターが運営する消費生活相談情報を参照し、苦情の実態を考察していきます。2014年には2,600件にものぼる相談件数があり、そのうち半分以上が想定していたよりも高額な金額を請求される、強引な勧誘を受けたというものでした。悩みを解消するために足を運んだ手前、周りに相談できずに支払ってしまうケースもあるようです。
害を被ってしまった方の中には、施術の仕上がりや術後の炎症などが体に視覚的にも残ってしまうケースも。中には他のクリニックに相談する際のカルテ開示の請求に応えてくれないという相談もあり、患者とクリニックの関係性にも関わる相談も発生しています。

悩みを解消するために決心した矢先、トラブルに巻き込まれることはどうしても避けたいですよね。
事前にクリニックに関する情報や契約書における確認点をおさらいしておくと良いでしょう。

美容クリニックで契約書にサインする前に、中途解約の条件などしっかり確認を!

特商法の改正により、クーリング・オフ制度を利用できるシーンが増えました。ですが、より安心して美容医療を受けるために、クリニックや契約内容に関する次の事項も調べた上で選ぶようにしましょう。

  • クリニックのカタログ・金額・評判を充分に調べる
  • 保険適用で対応できる施術かどうか確認する
  • 初回の診察で即決せず、充分に考えて決める
  • 医師とのカウンセリングで充分に「なりたい自分」を伝える
  • 施術のリスクについて、しっかりと説明を受けたか
  • 施術後、緊急時の際には迅速な対応をしてもらえるか
  • 施術に不安を感じたら、中止を申し出る覚悟がある
  • 施術費用の工面・返済に問題はない

また、これらに加えて契約内容をしっかりと読み込むことは何より大切です。最近ではインターネット・テレビ・雑誌にもクリニックの情報が掲載されています。
広告で目にする安心と、実際に施術をしてもらう安心は同じではありません。ご自身が足を運んで感じた担当医にお願いするとより良い処置をしていただけるでしょう。

記事作成に参考にしたサイト・文献

サイト監修表参道スキンクリニック友利 新医師
東京女子医科大学卒業後、同大学の大学院内科勤務を経て皮膚科に転科。表参道スキンクリニックで皮膚科医として多くの患者を診るかたわら、テレビ番組への出演や書籍の出版などさまざまなメディアで活躍。医師という立場から女性が美しく生きるための啓蒙活動を展開している。プライベートでは2児の母として子育ての真っ最中。「日本皮膚科学会」「抗加齢学会」「日本内科学会」会員。
表参道スキンクリニックhttp://tk-honin.com/
電話番号:0120-334-270
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ほうれい線治療の最前線 友利先生インタビュー

サイト監修 表参道スキンクリニック 友利 新医師 このクリニックについて詳しく

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